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【Review】Topo Athletic®︎「MTN-RACER(MTN-レーサー)」

高いホールド性とハイグリップが光る長距離向けナチュラルランニングシューズ

2019年から日本での本格展開を始めたTopo Athletic®︎(トポ アスレティック)。足の形状に近いゆったりとしたトウボックスと0〜5mmという低いドロップが特徴です。今回ご紹介するのはフラッグシップモデルの「MTN-RACER(MTN-レーサー)」です。

「MTN-RACER」のソールスペックはフォアフット25mm、ヒール30mm、ドロップ5mmで、以前にご紹介した「ULTRAVENTURE(ウルトラベンチャー)」と同スペックながら、重量は53g軽く仕上がっています。

(左)足指が自然に広がるワイドなトウボックス。
(右)トウからヒールまでオーバーレイによるしっかりした補強。小指球付近には水抜き用ポートも装備。

アッパーには格子状のリップストップを採用。しなやかさや通気性ではメッシュに一歩譲るものの、逆に防風性には優れています。ホールド性や引き裂き強度が高いのも特徴です。トウやサイドの補強は同色なので目立ちませんがオーバーレイを二重にしてあるところが多く見受けられます。ヒールには硬いプレートのカウンターは入っていません。サイドにはドレーネージ・ポート(排水口)があり、浸水時の水抜けを促してくれます。

ミッドソールは、3ピースインジェクションEVA。同じ厚さの「ULTRAVENTURE」よりも硬めの仕様です。アウトソールはTopo Athletic®︎のトレイルモデルに共通するパターンで、ラグの高さは5mm。「MTN-RACER」はビブラムのメガグリップを採用しているのが相違点です。

(左)緩やかなラウンドで自然な接地感のヒール形状。
(右)高さがある割にフラット感が高いアウトソールはビブラムのメガグリップを採用。

足入れしてみると、リップストップのアッパーのおかげでカチッとしたホールドを感じます。真夏でも蒸れが気になることはありませんでしたが、涼しい気候の方がよりアッパーの性能に適合していることは間違いありません。リップストップの表面は滑らかなので、泥がこびり付きにくいのもメリットです。ウインターシーズンには雪も付きにくいはずです。ラスト(足型)はTopo Athletic®︎の他のシューズと同様、フォアフット部が広く快適です。ヒールホールドはしっかりしているのでシューズの中で足が動いてしまうことはありませんでした。

(左)しっかりしたアッパーと相性がいい薄目のタン。
(右)上が「MTN-RACER」、下が「ULTRAVENTURE」。

ソールスペックは前述したように「ULTRAVENTURE」と同じなので、立った時のバランスは同様ですが、走ってみると違いはかなりはっきりしています。「MTN-RACER」の方がアッパーのホールドが強く、クッションもしっかりしているのでハードユース向きというイメージです。

アウトソールはラグの高さが5mmと高い割に、先端が尖った形状ではなく、フラットな面積が広いので、ロードでも安定感が高く違和感なく走ることができます。もちろん、柔らかい路面ではしっかり噛んでくれます。そして、ウェットな岩などではメガグリップのおかげでしっかりとグリップしてくれます。このラグ形状とメガグリップを組み合わせることで高い次元のオールラウンド性能を発揮してくれることを実感しました。

「MTN-RACER」はクッションも反発もサポートも過剰ではなく、ナチュラルなフィーリングを残した中で、「ULTRAVENTURE」よりも強さを感じるシューズです。「レース」というネーミングですが、オールラウンド性が高く、普段使いでも快適にツーリングできます。レースで使うならロングディスタンスとの相性がいいと思います。また、シーズン的には秋から冬の方がマッチしているので、これからさらに活躍しそうな予感です。

MTN-RACER
MTN-レーサー
・価格:¥21,000+税
・サイズ:MEN’S 26.0-28.5cm WOMEN’S 22.5-25cm
・カラー:MEN’S 2色 WOMEN’S 1色
・スタックハイト:30mm(かかと) 25mm(つま先)
・ドロップ:5mm
・重量:264g(27.0cm) 218g(23.5cm)

■Topo Athletic
https://topoathletic.jp/

 

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