グラデーションフィットと強化したグリップが魅力のダイレクト&ロードロップモデル
広いトウボックスとロードロップをアイデンティティとし、ナチュラルランニング志向のシューズを展開しているTopo Athletic®(トポ アスレティック)。今回紹介するのは「TERRAVENTURE 2(テラベンチャー 2)」のバージョンアップ版で、フルリニューアルした「TERRAVENTURE 3(テラベンチャー 3)」です。
素足に近い感覚で足本来の機能を引き出しやすいTopo Athletic®︎のトレイルシューズの中でも、ロードロップかつ足裏感覚に優れた「TERRAVENTURE 3」。はたしてどんな進化をしたのでしょうか? まずはアッパーから見ていきます。
全面的に刷新したアッパーは、ミッドフット部分を境に前側は細かいメッシュ、後ろ側とタンは荒いメッシュを使い分けたスプリットメッシュアッパーを採用。足の形状にフィットしたゆとりのあるトウボックスはとてもしなやかですが、サイド部分は裏側にしっかりとした補強が貼られています。ヒール付近には外側にも合成皮革の補強が施してあります。シューレースを通すアイレットは前作より一列増え、足首部分はより深い場所まで締められるようになっています。
タンは前作同様のガセットタン。厚みは中庸ですがクッションは十分にあります。履き口のパッドは左右が前作より薄くなっています。ヒールカウンターは前作同様に内蔵のプレートはなく、外部に付けられた補強のみとなっています。
スタックハイトは前作と同じでフォアフット22mm、ヒール25mm、ドロップは3mm。ミッドソールは上層と下層で2種類の密度のEVAを組み合わせています。また、ミッドソールとアウトソールの間にはロックプレートをインサートしてあります。
アウトソールのラグはTopo Athletic®︎の全トレイルシューズで共通です。ですが、変更点としてはヒール部分のV字型のグルーブ(溝)が埋められているのが見て取れました。
走ってみてまず印象に残ったのは、アッパーのフィット感です。足全体が一定のホールド感を感じるのではなく、明らかにメリハリを付けています。具体的に言うとフォアフットは足の屈曲や指の動きなどを妨げないソフトなホールド感、ミッドフットは横方向に対しての補強がしっかりと効いた程よいホールド感。ヒールは深い場所にあるアイレットやサイドの補強など足との強力な一体感を出しています。ポイントは足の動きを制限するようなガイド機能ではなく足とシューズの一体化するようなホールド力だということです。
ですから、ランナーの足がどのように動いてもシューズは邪魔をせず、大袈裟に言うと皮膚のように一体化している感覚です。このグラデーションのような強弱のあるホールドによる足とシューズの一体感が「TERRAVENTURE 3」の一番の特徴です。
路面グリップも良好でした。ラグは5mmと高めですがフラットな部分が多いのでむやみに沈み込むことがなく、硬い路面ではロードモデルに近い安定感があり、ぬかるんだ路面ではしっかりと食い込んでグリップしてくれます。ラグの間隔も広めなので泥のつまりも最小限で済みます。さらに、今回のバージョンアップでコンパウンドがVibram®のメガグリップになったことで、濡れた岩などでもしっかりとキャッチするようになり、戦闘力は一気に高まりました。
自分の足で路面を感じながら走りたいというナチュラルランニング志向を大切にしながらも、そのハードルを下げてより快適に実現してくれるのが「TERRAVENTURE 3」の魅力だと思います。
TERRAVENTURE 3
(テラベンチャー 3)
・価格:¥20,900(税込)
・サイズ :MEN’S / 26-28.5cm WOMEN’S / 22.5-25.0cm
・カラー:MEN’S DarkGreen/Orange、Navy/Orange WOMEN’S Denim/Mint、Teal/Purple
・重量:289g(M9)、229g(W7)
・ラバーアウトソール:6mm
・ミッドソール:14mm(HEEL) / 11mm(BALL)
・フットベッド:5mm
・スタックハイト:25mm×22mm
・ドロップ:3mm
■Topo Athletic | ||||||
https://topoathletic.jp/ | ||||||