クッション性を維持しながら、より適応範囲を広げた厚底オールラウンダー
適度で反発がある厚いミッドソール
・厚底でも柔らかいソフトな接地感
・4mmのアグレッシブナラグ
BROOKS(ブルックス)のマックスクッション・トレイルランニングシューズとしてゆるぎないポジションを確立している「CALDERA(カルデラ)」がバージョン7にアップデートしました。その内容は前作の基本設定を維持した中で、骨の完成です度を高めたフルリニューアルと言えます。
2層のアッパーはTPEE(熱可性ポリエステルエラストマー)サンドイッチエアメッシュに新しくしました。柔軟性と通気性がさらに向上し、強度と耐久性にも優れているのが特徴です。レースケージは上部のみに変更されています。
アッパーの付け根のとトウキャップにはオーバーレイの補強があり、砂や石による履いてから保護します。 ヒールカップにはしっかりとしたパッドが入っており、長時間履いても疲れないように設計されていますアッパーと同じメッシュを使用したタンは中厚のパッドが配置されています。
ソールのスタックハイトは実測値でフォアフット32mm、ヒール26mm。ドロップは6mmで、前作からの変更はありません。窒素を注入し超臨界発泡で作られたミッドソールのDNA LOFT v3も前作と同様ですが、形状に変更が追加されています。見てすぐわかるのはサイド部が山型になり、エッジ部分がウェーブ状になっている点です。これは「Cascadia 17」にもみられた手法です。
アウトソールはTrailTack Greenにアップデート。肉抜きを多用し軽量化しています。ラグの高さは4mmで前作と同様のシェブロン形状ですが溝や段差が追加されて、より複雑な形状になっています。また、ソールを左右に二分するような大胆なフレックスグルーブに加え、横方向のグルーブも追加されています。
アッパーのメッシュを触ると硬くてしっかりした印象ですが、足を入れてみると適度な伸縮性がありフィット感は良好です。全体に横幅が広く、トウもラウンド形状のため、ゆとりがありますが、履き口周辺には十分なパッドが入っているためヒールはしっかりとロックダウンされます。 通気性も前作より向上している印象です。
前作の「CALDERA 6」も厚底のように軽量でしたが、「CALDERA 7」では、さらに20gの軽量化(27.0cm・1/2ペア)を実現しているため、より軽快感が増しました。
体感してみた印象は、ソールが厚いだけではなくワイドなので接地の安定感があります。 そして、クッションは雲の上を選ぶのようなソフトナフィーリング。 サイド部の盛り上がったミッドソールとそこそこなロッカーのおかげで、安定して楽に先に進むことができました。
ソールの厚さは変更されていませんが、よりアグレッシブになったフレックスグルーブのおかげでソールの柔軟性が増し、足裏で路面を感じられるようになりました。で接地がスムーズになり、左右への重心移動もより自然にできるようになりました。
ラグは4mmで十分な高いさがあり、マッディな路面でもしっかりグリップしてくれます。また、グルーブと段差がついた新しい形状のためか、硬い路面では荷重をかけるとラグが潰れながら粘着って頑張ってくれるがあり、吸い付くようなグリップを感じました。
安定感と俊敏性はトレードオフの関係あるわけですが、「カルデラ7」は前作のコンセプトを引き継ぎつつも、安定感を犠牲にせずに俊敏性をとにかく高めた、意義深いアップデートになったと思います厚底派のトレイルランナーはもちろん、厚底を敬遠しているランナーにもぜひ試していただきたいシューズです。
CALDERA 7
(カルデラ 7)
・価格:¥22,000(税込)
・サイズ:Men’s 25.0-29.0cm / Women’s 22.5-26.0cm
・カラー:Men’s 2色、Women’s 1色
・ミッドソールの厚さ:フォアフット20mm、ヒール26mm
・ドロップ:6mm
・重量:300g(27.0cm/片足)