ブルックスの新作「マザマ」。気になっていたシューズでしたが、写真を見た感じでは本格派っぽい雰囲気が漂っていたので、そんなに速くない私には、ちょっとオーバースペックかな? と思っていました。しかし、実物を見てみると、そんな心配よりも、ピンクが鮮やかで「カワイイ!」。早く履いてみたいとテンションがあがりました。
手に取ってみると、とにかく軽い! 履いてみるとさらに軽さを実感します。フィット感も最高! 私はどちらかというと細身のシューズの方がフィットするので「マザマ」はまさにシンデレラシューズ! という感じでした。シューレースをしっかり締めると、まるで自分の足の一部になったように、少しの遊びも感じることなく履くことができました。それと、最初は気づかなかったのですが、ベロの部分ばポケットになっていて、余ったシューレースを収納できるようになっていました。写真を撮った時にはまだ気づいていなかったので、余ったシューレースが外に出ていますが、その後、ポケットに収納して走ったところ、シューレースがフラフラして、気になることもなく、ほどける心配もないので、精神的にもゆとりを持つ子ができました。これは素晴らしいアイディアだと思います。
走った場所はよく行く奥武蔵。2、3日程雨が続き、トレイルはかなり水を含んでおり、ぬかるみがあちらこちらに。いつもなら足元にかなり注意しながら一歩目を踏み出すのですが、新しい「マザマ」なので積極的に足を踏み込んでみました。足を一歩出した瞬間、グリップがグッとかかって滑ることなく山を登りはじめました。「すごい! 全然滑らない」と思いながら登ります。奥武蔵のトレイルは土のように見えても実は大きな岩だったりすることがよくあります。雨上がりにそんな場所を通る時は特に慎重になります。しかし、「マザマ」のグリップは岩の上でも強みを発揮してくれるようです。ツルツルの岩ではソールのゴム自体のグリップ力が、凸凹の岩ではソールの凸凹がうまく引っかかってくれました。いつも履いているシューズは所々で滑って足をもっていかれますが、そういうリスクが圧倒的に少なくなるように感じました。
そして、いよいよ下りです。このコンディションではさすがに滑るかなと思い、注意して下りはじめました。私は下りが苦手で特にぬかるんでいる日はいつもよりスピードダウンをしてしまいます。でも、そんな私でも怖がらすにある程度のスピードを出して下っていけました。べちゃべちゃのぬかるみでも、ものともせずしっかり踏んでいけました。
「マザマ」はかなり上級者向けのシューズだと思いますが、下りが苦手な初心者にもかなり恩恵があると思いますので、お勧めできると思います。ですが、上級モデルだけあってクッション性はそれほどよくありません。というか良くしていないのでしょう。フカフカのシューズを求めている方には合わないかもしれませんが、私のように「クッション性はあまり重視していないけど、とにかくグリップ!」というランナーにはぴったりなシューズだと思います。
Report/小川京美 |
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